Flight(北風運用/南風運用)
滑走路と北風運用/南風運用によるフライト方向の解説です。
滑走路は空港の立地/地形と風向き(通年の気象統計)を考慮して建設され、山岳地帯の斜面や制約のある離島のように飛行不能な方向がなければ両方向に使用できるように設計されます。
滑走路の名称は磁北(地図上ではなく磁石の指す北)を36(360度)とする01〜36(時計回り、10度単位)の数字2桁です。
・羽田空港には04/22(B滑走路)05/23(D滑走路)16/34(A,C滑走路)、成田空港には16/34(A,B滑走路)の滑走路があります。
・同じ方向の滑走路が複数ある場合は名称にアルファベットを追加します。
・羽田空港と成田空港は16/34の滑走路が2本あるので、16R/34Lと16L/34R(離着陸方向に対しての左右)という名称で区別されます。
・磁北の解説
・磁気図(偏角)、緯度と経度による磁北のずれ
羽田空港と成田空港では北風運用(南風以外)と南風運用の2種類を基本として管制官が滑走路をアサイン(機長に指定)します。
・フライトに安全かつ有利なのは揚力の大きくなる風上に向かっての離着陸でフォローウィンド(追い風は)は嫌われます。
・風向きが変わるとランウェイチェンジ(北風運用/南風運用)しますが、変更直前はどちらにするか機長に確認します。
・同じ方向の滑走路が複数あると空港の運営方針、周辺住民との協定などに基づいて滑走路をアサインします。
・条件が同じ場合には出発/到着ターミナルに近い方がアサインされます。
羽田空港のA,C滑走路とフライトです。
オープンパラレル(同時発着可能)のため両滑走路は1.5Km以上離れています。
・A滑走路/16Rの到着便とC滑走路/16Lの到着便は大田区との住民協定により緊急時を除きアサインされません。
・A滑走路/34Lの出発便は大田区との住民協定により早朝の5便(ハミングバードデパーチャー)までと制限されています。
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