2.撮影シーン〜測光
デジタル一眼レフのAE(自動露出)は機種によって異なり、撮影シーンをロジック(EXPEED)により自動認識して測光します。
ロジックの基本は以下のようなものですが、これらは非公開のため推定したもので実際はもっと複雑かつ高度です。
主な撮影シーン
屋外(太陽光、月明かり)、屋内(人口照明)〜ホワイトバランス
日中、朝陽、夕陽、夜景〜ホワイトバランス
晴天、曇天、雨天、降雪〜ホワイトバランス
順光、半逆光、逆光〜EV値
人物のポートレート、風景のランドスケープ〜EV値
陸、海、空〜EV値
市街地、山林、海岸、山地〜EV値
などを組み合わせて撮影シーンとして認識する。
撮影シーン自動認識の例
屋外/日中/晴天/順光/風景のランドスケープ/陸/市街地(空港内のエプロンなど)
屋外/日中/晴天/順光/空(空港外の飛行中)
撮影シーンを自動認識するロジックは、実際の写真を何万枚も解析して作られた各社独自のものです。
このため、カメラの天地を逆転(空が下で山地が上などにする)して撮影すると誤認識されることもあります。
Nikon1 V2 ISO200 1/640sec F9
屋外/日中/晴天/順光/風景のランドスケープ/陸/市街地〜空港内のエプロン 空と陸に建物もあり全体的に適正露出でないと不自然。
Nikon D7100 ISO250 1/1250sec F9
屋外/日中/晴天/順光/空〜空港外の飛行中 飛行機以外は全て青空、スポット測光では中央部の青空のみ測光してしまう。
デジタル一眼レフのボディの露出計には複数の測光パターンがあります。
マルチパターン測光は撮影範囲の全体、中央部優先測光は中央を基本に全体を加味、スポット測光は中央を測光します。
航空写真では飛行機の適正露出にしたい部分が中央にあるとは限らないため、マルチパターン測光を強く推奨します。
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