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レタッチのポイント 1/6


朝陽 太陽の高度が低く斜光にもなりやすい特性があり、機体断面がほぼ円形の飛行機は上部に高輝度のハイライト、下部に強いシャドウができます。過度に露出補正して撮ると逆効果も生じる(プラス補正で上部が白飛び、マイナス補正で下部が黒潰れ)ので無補正もありです。 レタッチのポイントは空が白けないことです。

Step1.*塗りつぶしツール 空に適用範囲を限定、見た目が 変化しない程度に
Step2.レベル補正 ガンマと出力レベルをやや強めに調整して機体を明るく
Step3.*露光量 微妙に全体を持ち上げる(明るめに)
Step4.シャドウ・ハイライト 機体下部のシャドウをやや明るく、ハイライトは処理しない
注. *の処理は必要な場合のみ適用

過剰な補正 Step4.シャドウ・ハイライトで機体を明るくし過ぎた失敗例です。 尾翼と空が白けて荒れてノイズが増加、機体周辺のハローのような明るさは不自然で目立ちます。
ブルーバック快晴で陽当り良好のブルーバックは青空にJPEGノイズが発生(アップしたサイトの画像処理によっては顕著に)しやすい特性があります。 青空を強調するためにマイナス補正を強めるとさらに悪化します。 レタッチのポイントは青空のノイズ除去です。 自動選択ツールで範囲指定、スポイトツールで機首付近から空の青色をサンプリングします。 不透明度は33%以下、許容値は255、隣接はチェックに設定します。 写真の青空はほぼ均一なので、この設定で塗りつぶし(同色を上乗せ)ても見た目に変化は感じられません

Step1.塗りつぶしツール 空に適用範囲を限定、見た目が 変化しないように
Step2.レベル補正 自然な見た目に
Step3.*露光量 明るさ、オフセットとガンマを調整
注. *の処理は必要な場合のみ適用

過剰な補正 Step2.レベル補正で機体を明るくし過ぎた失敗例です。 シャドウとハイライトを強く補正して、狭いレンジをガンマと出力レベルで補なうとこのようになります。 質感は不自然になり立体感とディテール(ドアやレジなど)は失われています。 経年劣化で塗装が薄れたようになりエンジンカウルと主翼は不自然です。

レベル補正のシャドウとハイライトの補正では入力レベルの山と量(高さ)をなるべく残してレンジを狭くしない設定にします。 次の例ではシャドウは16、ハイライトは238くらいまでに抑えてレンジ(黄色の線の範囲)を確保します。
晴天の風景 現代のカメラが最も得意なシーンですが、飛行機の白飛びを防ぐためにマイナス補正するとレタッチが必要になることもあります。 レタッチのポイントはレベル補正でノイズの少ない自然な見た目です。

Step1.レベル補正 自然な見た目に
Step2.*露光量 明るさ、オフセットとガンマを調整
注. *の処理は必要な場合のみ適用

過剰な補正 Step1.レベル補正で空を鮮やかにし過ぎた失敗例です。 空のノイズが強調されて自然な見た目から乖離しています。 レベル補正を強くすると空の色味や鮮やかさも変えられますが、どこかに破綻を来します。 なお、均一ではない青空を塗りつぶすとお絵描き(見た目が変わる)になってしまいます。

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