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レタッチのポイント 6/6


日没 写真としての日没は地平線の上に見えている雲に太陽が隠れる時です。 このため太陽の高度は雲次第になり、飛行機との位置関係は不定です。 太陽の高度が低く雲も好都合な位置にあると太陽を丸く撮れますが飛行機と写せるチャンスはかなり稀です。 ISOはやや低めに、飛行機が動体ブレしないシャッター速度、ハイライトの太陽周辺の空に露出設定して撮ります。 試し撮りは地上と飛行機が強いシャドウになってもOKなので、飛行機がいなくても露出設定を確認できます。 レタッチのポイントは空と太陽周辺の描写です。

Step1.レベル補正 自然な見た目に(太陽周辺の空)
Step2.*露光量 機体などの明るさ、オフセットとガンマなどを補正
Step3.*シャドウ・ハイライト 露出補正やシャドウの自動補正を補完
Step4.*自然な彩度 記憶色の色味を確保
注. *の処理は必要な場合のみ適用

過剰な補正 Step3.*シャドウ・ハイライトなどによる失敗例です。 いわゆる硬調な絵になっています。 空は荒れて不自然な彩度になり、飛行機の描写には違和感があり、地上はほとんど黒潰れして影絵状態です。

夜景 夜景のハイライトが映えるのは空などの暗いシャドウがあるからです。 白夜の高緯度地帯、明るい月明かりや市街地などの明かりを反射している雲がない限り空は暗いのが普通です。 このため空港ではエプロンの明るさ、誘導路や滑走路などの暗さが自然になるように撮ります。 レタッチのポイントは空と飛行機の描写です。

Step1.レベル補正 自然な見た目に
Step2.*露光量 エプロンなどの明るさ、オフセットとガンマなどを補正
Step3.*シャドウ・ハイライト 露出補正やシャドウの自動補正を補完
Step4.*自然な彩度 記憶色の色味を確保
注. *の処理は必要な場合のみ適用

過剰な補正 Step1.レベル補正などによる失敗例です。 ハイライトが白飛びして空の赤みがより強く出ています。 夜景は意外なところにもハイライトがあり、照明灯の光芒荷役中のカーゴドア周辺なども白飛びに注意が必要です。 なお、羽田空港では雲が都心の明かりを反射して空が赤く写ることもあります。

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