夕方の風景 夕陽に機体が染まり始めると色味が変わるため帰宅するスポッターもいますが、写真の世界ではゴールデンタイムで展望デッキには携帯で撮る人も増えてきます。
しかし、日没までの時間は短く撮影条件はどんどん変化するため全てを適正露出で撮るのは難しく、補正が必要な時間帯とも言えます。
一期一会の色調に染まるチャンスもあるので、レタッチのポイントは記憶色の色味です。
Step1.レベル補正 自然な見た目に Step2.露光量 機体などの明るさ、オフセットとガンマなどを補正 Step3.*シャドウ・ハイライト 露出補正やシャドウの自動補正を補完 Step4.*自然な彩度 記憶色の色味を確保 注. *の処理は必要な場合のみ適用 過剰な補正 Step1.レベル補正以外による失敗例です。 機体だけ見るとありそうな染まり方ですが、銀色の主翼上面からの反射に違和感があり、滑走路と誘導路の周辺は変色しています。 夕陽に染まる機体を強調したい時もレタッチを前提に撮るのは厳禁、狙いを定めて試し撮りをして露出補正します。 |
夕方の空 夕陽は太陽の高度が低く機体の下部にも陽当たりしますが、補正が必要な時間帯とも言えます。
快晴だと日没直前まで空は明るいので相対的に機体が沈まない(強いシャドウになる)ようにプラス補正します。
レタッチのポイントは機体の自然な明るさです。
Step1.レベル補正 自然な見た目に Step2.露光量 機体などの明るさ、オフセットとガンマなどを補正 Step3.*シャドウ・ハイライト 露出補正やシャドウの自動補正を補完 Step4.*自然な彩度 記憶色の色味を確保 注. *の処理は必要な場合のみ適用 過剰な補正 Step3.*シャドウ・ハイライトなどによる失敗例です。 ぱっと見はまだ陽当たりが相応にあるようにも見えますが、機体の影がかなり薄いので明るくないことが分かります。 強くシャドウ(機体)を明るくすると彩度に影響が出てカラーノイズも増えて、彩度を下げるとこのようになります。 夕陽に染まっているのにメリハリに乏しいので違和感もかなりあります。 |
日没前の順光 まもなく日没の時間帯は風景をメインに撮ることも多いかと思います。
ISOを上げて飛行機が動体ブレしないシャッター速度、過度な露出補正は避けて撮ります。
レタッチのポイントは夕景の雰囲気です。
Step1.レベル補正 自然な見た目に Step2.露光量 機体などの明るさ、オフセットとガンマなどを補正 Step3.*シャドウ・ハイライト 露出補正やシャドウの自動補正を補完 Step4.*自然な彩度 記憶色の色味を確保 注. *の処理は必要な場合のみ適用 過剰な補正 Step3.*シャドウ・ハイライトなどによる失敗例です。 きれいにも見えますが盛り過ぎで、地上の違和感は否めません。 シャドウを過剰に明るくすると、暗いはずの地上(緑の地面)も明るくなりHDR(High Dynamic Range)で撮ったようになります。 |
日没前の逆光 羽田空港 第1ターミナルの展望デッキは日没前後になると富士山を見られる日もあり、旅行客なども携帯で撮っています。
夕焼けは基本的に逆光なので黒潰れを防ぐためプラス補正して撮るので、レタッチのポイントは自然な雰囲気です。
Step1.レベル補正 自然な見た目に Step2.露光量 機体などの明るさ、オフセットとガンマなどを補正 Step3.*シャドウ・ハイライト 露出補正やシャドウの自動補正を補完 Step4.*自然な彩度 記憶色の色味を確保 注. *の処理は必要な場合のみ適用 過剰な補正 Step1.レベル補正による失敗例です。 インスタ映えしそうな感じにも思われますが、明らかにレンジが狭くなっていて風景写真としては失敗作です。 レンジを狭くするとメリハリを感じて色彩も鮮やかに見えますが、風景写真の重要なポイントである豊かな階調や自然な雰囲気は失われています。 |