曇天 明るい曇天は強烈なハイライトやシャドーがないので、銀塩時代の白黒写真では機体全体をフラットに撮るのには好条件でした。
カラー写真ではホワイトバランス(色の再現性)が難しく歓迎されませんでしたが、現代のデジタルカメラは自動調整(デフォルト)なので、色の鮮やかさは晴天より劣りますが特に意識は不要です。
レタッチのポイントは自然な色味と明るさです。
なお、この空はいわゆる薄曇り(雲としては見えない)なので再現性は割り切った補正です。
Step1.レベル補正 自然な見た目に Step2.露光量 機体などの明るさ、オフセットとガンマなどを補正 Step3.*シャドウ・ハイライト 露出補正やシャドーの自動補正を補完 Step4.*自然な彩度 自然な彩度を確保 Step5.*カラーバランス 自然なカラーバランスに補正 注. *の処理は必要な場合のみ適用 過剰な補正 Step1.レベル補正以外による失敗例です。 意識して見るとわかりますが、ホワイトバランスが崩れて機体の白い部分が薄汚れたように見えます。 自然な彩度やカラーバランスで過剰に補正するとホワイトバランスが崩れて白色の再現性も破綻します。 |
霧靄 霧靄には雨上がりの霧や冬の朝の靄などがあり、出方が均一ではないこともあります。
レタッチの目的が霧靄の雰囲気なのか機体をはっきりかで処理は異なりますが、どちらもレタッチのポイントは自然な色味です。
Step1.レベル補正 自然な見た目に Step2.トーンカーブ コントラストなどを補正 Step3*.露光量 機体などの明るさ、オフセットとガンマなどを補正 Step4*.自然な彩度 自然な彩度に補正 Step5*.カラーバランス 自然なカラーバランスに補正 注. *の処理は必要な場合のみ適用 機体をはっきり Step2.トーンカーブなどにより機体を強調した例です。 トーンカーブを大きく変えると彩度やカラーバランスは崩れやすく、彩度と色味の補正も必要になります。 なお、コントラストも強調されたので、左側の朝靄は濃く右側が薄いのも誇張されています。 |
雨天 明るい雨、曇りにも見える霧雨や暗い土砂降りなど雨天は多種多様で好んで撮る人は稀だと思いますが、遠征や天気の急変などのため雨でも撮る機会はあるはずです。
レタッチの目的が雰囲気(空やベーパーなど)を強調するのか機体をはっきりかで処理は異なりますが、どちらもレタッチのポイントは自然な色味と明るさです。
Step1.レベル補正 自然な見た目に Step2.露光量 機体などの明るさ、オフセットとガンマなどを補正 Step3.*シャドウ・ハイライト 露出補正やシャドウの自動補正を補完 Step4.*自然な彩度 自然な彩度を確保 Step5.*カラーバランス 自然なカラーバランスに補正 注. *の処理は必要な場合のみ適用 過剰な補正 Step1.レベル補正以外による失敗例です。 ここまで派手なべーパーは主翼に雨が大量に降り注がないと出ないので、空はかなり暗いはずです。 過剰に補正すると白いべーパーも偽色(青灰色)に染まり、レンズの周辺光量落ち(写真の四隅)も暴れて目立ちます。 |