Flight(出発1/3)
出発便は各空港に定められた飛行ルートで巡航高度に上昇します。
滑走路は風向き別に2方向、飛行ルートは方面別に複数あります。
管制官は各空港の運航方針や周辺住民との協定に基づいて滑走路の混雑や行き先などを考慮して滑走路を指定するので方面と風向きが分かれば飛行ルートは推定できます。
しかし機長のリクエスト、滑走路の混雑や一時閉鎖などによって変更されることも珍しくありません。
成田空港の第1ターミナルです。
出発する飛行機には乗務員が搭乗して機材のチェック、給油、機内整備や機内食の準備などが行われます。
このようにGSE(地上支援機器)がいれば出発まで十分な時間があり余裕で撮れます。
GSEにはタラップ車、ベルトローダー、カーゴローダー、トラクター、タグ車、給油作業車、AC電源車、給水車、キャビンサービスカー、ケータリングトラック、航空機用除雪車やクリーニングリフターなどがあります。
成田空港の第1ターミナルです。
トラクター(飛行機のトーイングとプッシュバックをする自動車)を準備してGSEとケーブル類を全て外すと機体の外部を最終チェックします。
乗客の搭乗と手荷物などの積み込みが終わるとハッチをロックしてPBB(旅客用通路)も外されます。
この機材は何らかの理由でトラクターを外してノーズギア(機首にある降着装置)をチェックしています。
出発時刻とは飛行機が動き始めた時刻です。
トラクターはトーイングカー、トーイングトラクターやプッシュバックトラクターとも呼ばれます。
また、名古屋飛行場などトラクターを利用せず飛行機が自力で転回して出発する空港もあります。
羽田空港の第3ターミナルです。
管制官のクリアランス(許可)を受けてトラクターによりプッシュバック(タクシングできる位置に移動)しています。
エンジンはまだアイドル状態でトラクターを外してから本格的に稼働します。
プッシュバックはエプロンのみでハンガー(格納庫)や離れたスポットへの移動はトーイング(牽引)されます。
航空会社によっては垂直尾翼やフラップなどの動作チェックをするので撮影する際には注意が必要です。
成田空港の第2ターミナル南です。
トラクターを外して滑走路に向けてタクシング(航空機が自力で空港内を移動)を始めます。
GS(地上支援要員)による見送りは日本の空港で見られる慣習です。
神戸空港の旅客ターミナルです。
トラフィックは多くないですが発着時刻が集中していてタクシングの並走もありました。
トラフィックの多い空港ではプッシュバック、タクシングや離発着が同時に行われるので飛行機の並びも見られます。
タクシングは飛行機のエンジンの推力により行われるので雨水の溜まったエプロンに波紋が描かれます。
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