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2.日中の順光


・快晴(ブルーバック)
陽射しは安定していて光量が十分にある時はModeAで撮ります。 この理由は陽射しが強くなってもF9を超えないようにするためです。

設定例: ISO250 1/1250sec F9を目安にします。
調整: 陽射しが強いときはISO250未満に設定、またはシャッター速度が1/1250より速くなります。
露出補正: 撮影したらLCDでチェック、ハイライトの白飛びが目立つときは-0.3EV〜-0.7EVに露出補正します。



ModeS, ISO250 1/1250sec F8 -0.3EV いわゆる晴天順光ですが機体の下は陽陰になります。 白い機体は特に尾翼、機体の上〜航空会社のロゴとエンジンカウルが白飛びしやすいので、機体の下が潰れない-0.3EVに設定。

・晴れ(雲あり)
陽射しは安定していて光量が十分にある時はModeAで撮ります。 雲による陰りが出たり光量が落ちてきたらModeSに切り替えます。

設定例: ISO250 1/1250sec F9を目安にします。
調整: バックの雲〜フレーム全体の明るさに対して露出補正します。 雲が白く明るい場合は+0.3EV〜+2.0EVに露出補正、雲が暗い場合は-0.3EV〜-2.0EVに露出補正します。 航空機ではなく雲をメインにするのなら+-を逆に露出補正します。
露出補正: 撮影したらLCDでチェック、ハイライトの白飛びが目立つときは露出補正値を-0.3〜-0.7します。



ModeA, ISO200 1/800sec F9 +0.3EV 雲が白く空が明るいと、中央重点のスポット測光以外では機体が暗くなるため+0.3EVに設定。


ModeA, ISO250 1/1600sec F9 -0.3EV 雲が暗いのに晴れて陽射しがあると、中央重点のスポット測光以外では機体が白飛びしやすくなるため-0.3EVに設定。

・曇り(陽陰あり)
陽射しはあり日向と日陰を区別できる光量がある時はModeSで撮ります。 この理由は必要なシャッター速度を確保するためです。

設定例: 1/800sec F8 を目安にします。 ISOは必要な感度に設定します。
露出補正: 撮影したらLCDでチェック、コントラストが弱いときは-0.3EV〜-0.7EVに露出補正します。



ModeS, ISO200 1/320sec F8 -0.3EV やや明るい曇りで陽陰は微妙にあります。 ターボプロップ機なのでプロペラの動きを1/320secで表現、USAFの標準色(low visibility)なのでコントラストを上げるため-0.3EVに設定。

・雪(陽陰あり)
陽射しはあり日向と日陰を区別できる光量がある時はModeAで撮ります。 積雪があると雪レフなどによる思わぬ反射もあるため、試し撮りをしてLCDでチェックします。

設定例: ISO100 1/1600sec F9を目安にします。
調整: バックの雪〜フレーム全体の明るさに対して露出補正します。 雪が白く明るいときは+0.3EV〜+2.0EVに露出補正、航空機ではなく雪をメインにするのなら-0.3EV〜-2.0EVに露出補正します。
露出補正: 撮影したらLCDでチェック、ハイライトの白飛びが目立つときは露出補正値を-0.3〜-0.7します。



ModeS, ISO250 1/1250sec F10 0EV 南方向からの斜光で陽陰もありますが、滑走路の積雪に陽当たりがありません。 雪煙をクッキリさせるため1/1250sec 0EVに設定。

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