航空写真の露出と露出補正
航空機を撮影する際の露出と露出補正はどのような設定?
ここでは経験に基づく露出の設定例などを解説します。
すみませんがCanon、PentaxやSONYなどを使用されている方はNikonの用語を読み替えて下さい。
・デジタル一眼レフの最適な感度は公表されていませんが、設計上(経験上も)は最低感度(減感ではない)ISO100です。
・動体ブレを防ぐには1/2000sec(250Km/h,6945cm/sec)以上が安心ですが、遠いと半分以下でも止まり近いとブレます。
・最適な絞りはレンズの光学特性(設計・性能)により決まり、開放に近いものから絞った方が良いものまで様々なレンズがあります。
・被写界深度(ピントの合う範囲、奥行き)を深くハッキリ撮りたい場合には絞る(F9に近づける)ことが必要です。
・デジタル一眼レフはF9を超えるとイメージセンサーに付着した塵が写りやすく一般的にレンズの解像度は低下します。
これらに基づくと現代のデジタル一眼レフとレンズの設計・性能に基づく理想的な露出設定はISO100 1/2000sec F9となりますが、この設定が適正露出となる撮影条件は限定されます。
メインの被写体を航空機にするか景色やバックにするかで適正露出は異なります。
プロペラのある航空機(ターボプロップ機やヘリコプター)はプロペラの動きを表現するため1/500sec以下で撮影するのが一般的です。
実際のISO、シャッター速度と絞りは撮影者の意図と撮影条件に基づいて設定します。
ModeA: Aperture(絞り優先、シャッター速度自動)ModeS: Shutter speed(シャッター速度優先、絞り自動)ModeM: Manual(手動)は撮影条件により選択します。
さらにハイキー(やや露出オーバー)、ローキー(やや露出アンダー)や動体ブレによる動きの表現など適正露出と異なる設定もありです。
以下は設定例なので参考として下さい。
・絞り(表の縦軸)とシャッター速度(表の横軸)の基本的な設定
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