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旭川鉄道管理局
北見機関区

1974/08/24 北見機関区 大型で扉付きの立派なラウンドハウスとターンテーブル

1974年8月23日、札幌発22時15分発の寝台急行大雪5号(517レ、DD51/C5890牽引、2号車、スハネ16512)に乗り、8月24日の6時41分に石北本線の緋牛内へ到着。 その後、緋牛内7時17分発の普通列車(522レ、C58139牽引、オハ626)で折り返して7時46分に北見へ戻り、機関区を訪問した。

北見機関区は中規模な機関区で、大型のラウンドハウス、ターンテーブルと給炭搭を完備。 当時の担当路線は石北本線と池北線だが、どちらもSLは終焉を迎えつつあり、稼働は数両のみの寂しい状況だった。

北見機関区は廃止、旧構内の留置線などが継承され、JR北海道石北本線の旅客車内整備などに利用されている。 池北線は北海道ちほく高原鉄道になり、旧構内の一部は車両基地となっている。
4形式 24両 1973年
9600 7両 29657 29694 39635 39667 49671 69624 79667
C58 7両 82 173 331 390 391 392 395
D51 7両 157 312 511 608 734 829 1077
DD14 3両 303 313 316
岩一 岩二
長岡 東新 高一 高二
敦一 敦二
吹一 吹二
鹿

給炭搭の裏手にはD51150、49671とC58213が留置されていた。

D51と9600は煙突上の回転式火粉防止装置(通称、クルクルパー)に縄を巻き付けられ休車、C58はナンバーブレートを外された廃車状態。

当時は無煙化〜近代化の末期なので、訪問した機関区に休車や廃車が留置されているのは珍しくなかった。



1974/08/24 北見機関区
D51150,49671,C58213

道内では良く見かけるクレーン車がこの機関区にもあり、トラ40653で運ばれてきた石炭を給炭搭に補給している。

クレーン車の操縦席扉の左上に貼られた機能表によると正式名称は「3tディーゼルロコモチブ起重機」。 1957年に国鉄苗穂工場で製造されたクレーン車で、機能は下表の通り。



1974/08/24 北見機関区
3tディーゼルロコモチブ起重機、トラ40653

3tディーゼルロコモチブ起重機
機能表 (1)ディーゼルエンヂン (3)速 度
形 式 日野 DS12 捲上速度 ワイヤにて 44m/分
出 力 55HP/1200回転 捲上速度 フックにて 147m/分
最高回転数 1200回/分 俯仰速度 146m/分
サイクル 4 走行速度 140m/分
シリンダー 6 旋回速度 2.19m/分
シリンダ内径×行程 150mm×135mm

(2)トルクコンバーター 旋回半経、捲上荷重、捲上高さ
形 式 岡村PM-18 旋 回 捲 上 荷 重 捲上高さ

1段タービン、ステーター2段 半径 走行する場合 レクルランプ度
支持梁に固定
軌上面上 軌上高さ
トルク比 3.2 12米 1.5t 2.0米 5.8米 6.8米
注 意 バケットを使用する場合は原則
として旋回半径を9米以内とする
9米 2.3t 3.0米 9.0米 3.9米
5米 3.0t 3.5米 10.8米 2.2米
製作所 日本国有鉄道苗穂工場 製作年月日 昭和32年3月




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